成果が低空飛行の時にはルーティンを作る

仕事にはどうしても調子の良い期間と悪い期間の波がある。調子の良い期間なら何もいうことは無い。調子の悪い時にはどうすればよいか。

調子が悪いときにはいくら足掻こうがすぐには成果がでない。かといって、何もやらないでいると、いつまで経っても不調から抜け出せない。調子が悪い時には将来の収穫のためにコツコツと土壌を耕して種を蒔かないといけない。たとえば、スキルアップのための勉強、将来の新規事業のためのコネクション作りなどである。

しかし、調子の悪い時にする作業というのは華やかではないのでやる気も出づらい。また、何をすれば良いかが分からず迷走してしまうこともよくある。

そのような時には日々行う作業のルーティンを厳格に定めることをおすすめする。例えば、朝食時には新聞を読む、昼休憩はコネクション作りの時間にする、夜寝る前には 30 分英語を勉強する、など。調子が悪ければ悪いほど厳格に多くのルーティンを作るのがよい。迷走を防ぐためには、まどろっこしく思えるくらい多く設定してしまってもかまわない。

ルーティンを作る最大の利点は安心感が得られることである。何もルーティンを定めていない場合であれば、一日の終わりに今日は何もできなかったという劣等感に苛まれてしまう場合も多い。仕事の成果が低空飛行している期間であればなおさらである。ルーティンがあれば、調子の悪い日であっても最低限ルーティンはやったということから自信を保つことができる。

そしてやはり長期間に渡るまめな努力の効果は大きい。英語学習などのスキル獲得は短期間ではなかなか目に見えた成果が出ない。むしろ RPG のレベルのようなもので、コツコツと経験を貯めていると、突然何かのタイミングで能力がグンと伸びることがある。この急激な能力の上昇を足がかりにして、低空飛行から脱出できる場合が多々ある。この突破口に着実に近づけるのは習慣化の大きな強みである。

一方、成果が上昇傾向に転じたら、このルーティンが邪魔になってくる時がある。上昇傾向になってくると、もやはルーティンが無くても迷走する心配が無くなり、むしろ制約を取っ払った方が高度なクリエイティビティを発揮できるようになるのである。その場合は不要なルーティンを見極めて破棄してしまうのがよい。

低空飛行の時にはルーティンを増やし、上昇傾向の時には減らす、という原則は有用なのでぜひ実践してもらいたい。